里山湿地研究所

 里山湿地研究所:瑞浪サテライトラボ

最終更新:2025.4.1

 

瑞浪サテライトラボとは

wetland

「瑞浪サテライトラボ」とは、岐阜県瑞浪市にある湧水湿地を含む約1.6haの里山林です。里山湿地研究所の拠点である愛知県瀬戸市から1時間ほどの距離にあり、研究所が所有・管理しています。ここでは、大学の演習林と同じような形で、湿地環境の理解に資する野外調査地や観察地として活用しています。2024年春、市民団体「シデコブシと自然が好きな会」に管理を手伝っていただき、湿地周辺の環境が明るくなりました。

希少種の保護のため場所は公開していません。研究フィールドとして使用したい等の連絡に応じて、個別にご案内しております。

 

瑞浪サテライトラボの自然環境

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■諸元

○標高: 330m~360m(推定)
○面積: 約1.65ha
○地形:
 尾根・谷壁斜面・浅い谷底(水路あり)
○植生:
・ケネザサ-コナラ群集
・アベマキ-コナラ群集
・スギ・ヒノキ・サワラ植林
(環境省1:25.000植生図による)
○気候(2021年)
瑞浪サテライトラボ雨温図
(湿地内での簡易観測による)

■主な哺乳類・鳥類

【哺乳類】
・イノシシ
・アライグマ(外来種)
・ニホンノウサギ
・タヌキ
・ニホンジカ
・ニホンカモシカ
・アカギツネ
・イタチ属(外来種を含む可能性)
・アナグマ
・ノネコ(外来種)
・ハクビシン
・ニホンリス
・アカネズミ属
【鳥類】
・シロハラ
・カラス属 ・キジバト
・トビ
・カケス
・ヤマドリ
・ヤマガラ
・アカゲラ
・ハチクマ
・ルリビタキ
(2020年から2024年の
赤外線センサーカメラ調査等による)

■主な植物

【湿地内】
・アリノトウグサ
・イヌツゲ
・イヌノハナヒゲ
・イワショウブ
・イワショウブ
・オオミズゴケ
・カザグルマ
・コイヌノハナヒゲ
・サギソウ
・サワシロギク
・シカクイ
・ショウジョウバカマ
・ススキ
・タイワンカモノハシ
・チゴザサ
・トダシバ
・ヌマガヤ
・ノギラン
・ハルリンドウ
・ヒメシロネ
・ヘビノボラズ
・ホタルイ
・マネキシンジュガヤ
・ミズギボウシ
・ミミカキグサ
・ムラサキミミカキグサ
・モウセンゴケ
など
【雑木林】
・コナラ
・アカマツ
・アベマキ
・ヒサカキ
・リョウブ
・クリ
・ホウノキ
・スギ(植栽)
・ソヨゴ
・シロモジ
・コバノミツバツツジ
など
【林床】
・ツルリンドウ
・チゴユリ
・カンアオイの一種
・ミヤマシキミ
(踏査による)

 

瑞浪サテライトラボでの今後の活動

瑞浪サテライトラボは今後、地域生物多様性増進法に基づく「自然共生サイト」を目指します。また、湿地の保全・再生を進めるとともに、林産品の生産など、里山・湿地を活かした持続可能な活用も検討してゆきます。

瑞浪サテライトラボを利用した調査や研究を受け入れます。非営利の研究であれば、利用料は要りません。まずは研究内容や予定をご相談ください。(内容によって自然公園法や森林法による許可が必要となる場合があります)