里山の地生態学(富田啓介)

フィールド紹介 Study field

最終更新:2022.6.9

  • 大森奥山湿地群(岐阜県可児市)
  • 大森奥山湿地群(岐阜県可児市)

    大森奥山湿地群は、岐阜県可児市の住宅団地「桜ケ丘ハイツ」内にある湧水湿地群です。2017年、湿地群のある未開発地に太陽光発電所の開発計画が持ち上がると、団地の住民は生活環境の保全とあわせて湿地群の保護を訴え、住民・開発業者・研究者からなる協議が始まりました。話し合いを重ねた結果、造成エリアの変更によって、発電所敷地内にある湿地群の大部分の保全が実現しました。その後、団地の住民を中心に「大森奥山湿地群を守る会」が立ち上がり、環境のモニタリング、観察路の整備、子どもたちへの環境教育などが行われています。この湿地群では、地下水位の観測などを行っています。

    大森奥山湿地群に関する資料

  • 大森奥山湿地群紹介リーフレット(大森奥山湿地群を守る会 2020)(PDF)
  • 大森奥山湿地群紹介リーフレット:子ども向け(大森奥山湿地群を守る会 2022)(PDF) *2022.6.16動物の和名等を一部修正
  • 大森奥山湿地群に関する論文 *富田以外の著者によるものを含む

  • 村上哲生・久野良治・岡田真衣・堀田祥貴・南基泰 2020.大森奥山(岐阜県・可児市)の湧水湿地群―地形,水,及び水生生物相―.陸水学雑誌81:45-58.
      https://doi.org/10.3739/rikusui.81.45
  • 富田啓介 2021.湧水湿地を利用する哺乳類・鳥類とその行動.保全生態学研究26:71-85.
     https://doi.org/10.18960/hozen.2014
  • 飯田貴天・村上哲生・南基泰・藤井太一 2022.岐阜県可児市大森奥山湿地群に生息するハッチョウトンボ個体群の遺伝的多様性評価.保全生態学研究.
     https://doi.org/10.18960/hozen.2115